Twitter APIとスクレイピング
Twitter apiとはなんだったのか? | F's Garage@fshin2000
こちらも思いついたものを書いときます。
立場的には「Twitterを草の根的にいじってた開発者」という立場です。
Twitter APIとはなにか?
ひどい言い方すると、スクレイピング*1とかやられてすごく重たくなったTwitterに対して、「アクセスはこちらからできるからスクレイピングやめてくれ」といった逃げ道です。
ちょっと過去の話書いておくと、出始めのTwitter APIはかなり不安定で(今も残念なところありますが)、下手にAPIのマナー守って不安定な結果を得るよりもスクレイプした方がマシな結果が得られてました。その為初期のTweenなんかはスクレイプしてました。規約的には辞めろってtwitter社も言ってたのですが、開発者/利用者からしてみるとどうしてわざわざ不正確/不便なものを使わないといけないのかって疑問もありました。スクレイピングなら実行回数無制限ですが、APIは制限ありますしね。その為twitter社は、開発者向けにAPIの実行回数を大分多めに設定したwhitelistなるものを提供してAPIの利用を促進させました。
蛇口へのカウンター
元記事では蛇口を止められたら終わり、って書いてますが、過去の話から言ってしまえば「APIがダメならスクレイピングでいいんじゃない?」って事になります。もちろん規約的にはNGなんですが。ただ規約守っててもTwitPicみたいにBanされるなら、スクレイピングでも結果一緒なんじゃ?って事になります。APIが有料化されたら?スクレイピングするに決まってるじゃないですか。個人ユースだとAPI使う利益って薄いですし。
とはいえ向こうもビジネス
当たり前の話ですが、別に彼らもボランティアでやってるわけじゃないんですよね。ビジネスとしてなんらかの利益を上げないといけないわけで。そのために戦略を取ることは尊重したいです。自分は株主でもないんでそんなこと言えた立場じゃないんですが。もっと閉鎖的なFacebookの方が売上上がってる点からしても、Twitter社としては面白くなかったかもしれません。そういやApp.netだかの有償無制限Twitterはどこいったのだろう・・
終わりに
ビジネスとしてなんらかのサービスだけにどっぷり浸かるのは危険。これはTwitterに限らず、他のサービスにも言えることで、競合状態が解消された時に方針転換することはよくよくあります。自分は個人でいじってるし止められようが別のとこに乗り換えるだけなんでいいんですが。
*1:HTMLページから必要なデータを抜き出すこと