姑獲鳥の夏
- 作者: 京極夏彦
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1998/09/14
- メディア: 文庫
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まず導入の認識論の部分がすごい。結果から歴史・概念が生まれるとか、その結果仮想現実が生まれるという話を、電脳空間を用いずに説明している。で、この話があとの憑き神とか死体隠しの話につながっていく。これほんとにデビュー作?どっからこんだけ調べたんだよ。シュレディンガーの猫とか。SFじゃなくて全てが(偶然がああるとはいえ)ちゃんと片付くし。結果から過去の記録を改ざんするとか、目で見るから見えないものも出てくるとか使えそうですね。
話の雰囲気としては、月姫の遠野家編っぽい感じかなぁ。比較対象がおかしいのかもしれないけどあまり小説よまないので・・
あと梗(キョウ)と涼の姉妹って・・クライマックスのネタもいっしょだしCLANNADの双子はここから取られたのかなぁ。
ところで今日その杏と涼の双子の誕生日?だったみたいだけどさっぱり気づいてない。