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意外な益川氏と知能の関係

たまたま読んだ新聞にこんな記事が載ってた。益川氏が今関心をもってるものの一つに、脳、意識や記憶の仕組みがあるらしい。


読売新聞 本当ですか益川先生<4>飼い猫とあうんの呼吸 http://osaka.yomiuri.co.jp/science/news/20090920-OYO8T00233.htm

 「物理も数学も、ストーリー性が大切。問題に取り組む時は、どういう筋道で考え、組み立ててきたかを大体覚えていればいい。大筋が頭に入っていれば、細かいところは、あとで導き出すことができる」

今読んでる(途中)の「考える脳 考えるコンピュータ」と本文とは少し違うけど結構つながってると感じる。「考える〜」では知能の構成するものの一つに連続性を挙げている。人が物事(例えば歌)を思い出すとき、途中のある一点をいきなり思い出すことができず、特定の点から連続で再生することで思い出すということだ。これにより覚えるべきものの量が減らすことができる。

「脳についてわかってきたと言うけど、それは神経が情報を伝える仕組みとか、局所的なこと。『森を散歩していたら、猿が出てきて驚いた』といったエピソードをどうやって脳に記憶するのか、まだほとんどわかっていない。僕はそちらに関心がある」

このあたりは「考える〜」を超える範囲なのかな。ただ私も同じことは思っていて、脳の個々の動きがわかったとしても、まとまった概念を変換することができない気がする。


上のエピソードを「考える〜」に当てはめると次のようになるのかな?人間は森という概念を覚えていて、期の動きなども連続性として把握している。ところが急に猿が出てきて連続性が途絶えたために脳に強い刺激を受ける、とか。