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理研の一般公開に行ってきた

http://www.riken.go.jp/index_j.html
http://www.riken.go.jp/r-world/event/2010/open/wako/access/index.html

昨日、

これはSIG-WI2 で我妻さんが発表した資料がすげーと思って思わすメールしてどんな資料漁ればいいかとか教えていただいたのですが

と書きました。

そしたら、なんとその中で教えてもらった本「つながる脳」の著者、藤井 直敬さんの講演があると知って急遽向かいました(和光割と近いし)


で講演を聞いたのですが・・なんだこれスゴク面白いw。スライドは本文少なく、まず確実に絵を入れてくる。(しかもかなりヤバい。語れません)専門家向けの講義ではないんだけど、聴講者の質問のレベルもよかった気がします。講演内容はどこまで語っていいのかわかりませんが、一言でいうと「人間の脳は他者との関係に影響を受けるので、これからは脳単体の研究だけでなく他者との関連も視野に入れるべき」的な内容でした。あと「社会は人であれ猿であれ下位に位置する者の我慢により成り立っている」「我慢を適度に調節するのが賢さ」というコメントが衝撃的でした。


あと脳科学の研究のとこで、先日お聞きしたような知能の創発的な展示もありました。一応質問して聞いてみた限りだと、個々のニューロンの動きはわからないが、まとめてみると一定の周期でリズムを刻んでいると考えられる(この辺、変分ベイズ関数近似に少し似てるかなって思いました)。しかもそのリズムは複数の箇所で起こっててもいずれ同じ周期で動くようになる。これの具体例として↓のものを実際に動かしてた

http://www.youtube.com/watch?v=yysnkY4WHyM


それを踏まえて、一定のリズム(正弦波)といくつかのニューロンの発火を組み合わせてねずみの現状把握だとか、立方体を見た時にどっちが奥に見えるかと判断するとき、一定のリズムで奥に見えるものが変わる、という展示をしてました。んで一定のリズムとニューロンの発火なら、波形を合成すれば数式一つで連続性のあるときの状態変化が見れるのではと質問したところ、そのような感じだということ。


また離散した状態推移に関しても、アトラクタ使えば表現できるのではないかとのこと。私はこの辺、先日のWaseda.Lのtkf氏の「ないはずの円を表現できる」に関連するかなぁと思った。

というわけでしましまさんのコメントにあった

NLP系はマルコフ過程みたいな離散過程になりますが,ロボットは連続値を扱うのが多くなるのでは?

NLP関係に当てはめていくかもしれないというお話をお聞きしました。


さらに少し時間があったので計算機センターも見てきました。Xeonクラスタが多かったですが、Teslaも100台使ってました。Xeonクラスタ1000台とTesla100台が同等のFLOPSなのはさすが・・もちろんプログラム組むときにTesla用工夫は必要みたいですが。



以前にも理研の見学は行ってたのでサイクロトロンとか見ずに上記のあたりだけ集中的に見ましたがなかなか収穫多かったです。


理研の公開自体は前夜に雪が降ってたにも関わらず結構来てるみたいでした。理研Tシャツが売り切れてたりビラの配布が想像以上に受け取られてるとか聞こえてました。構成も親子連れとか学校単位で来てるっぽい高校生とか結構いました。Expressサーバ+Teslaに萌えてるJKもいたwそうして見ると日本の未来も少しは明るいのかもしれません。

それと、現役の研究者さんがねずみや鎧武者のコスプレして案内してました。なかなか大変だなぁ・・