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8年ぶりにUshahidiを起動して、千葉の災害情報を共有するサービスを立ち上げた

(この記事はQiitaに以前投稿したものの転載になります。また現在は共有サイトは上げていません。)

要約

http://showyou41.mydns.jp の接続先に、Ushahidiという位置+情報を共有するサイトを立ち上げました。アクセスも分類してくれる人も足りないです。

Ushahidiとは?

https://www.ushahidi.com/

PHPで記述されたオープンソースの、位置情報+情報共有システムです。2011年に東日本大震災が起きた直後、sinsai.infoというサイトが有志で立ち上げられ被災状況の共有に使われていましたが、これを運営していたエンジンがUshahidiになります。これを立ち上げるにあたって、"糸柳が自宅でサーバに挟まれた"というデマTweetをみんなで面白がって拡散したって話もあるんですが、省略。

Ushahidiの立ち上げ方

なぜかこれの記述が、軽くググっても載ってないので書いておきます。といいましてもgithubに書かれてる内容実行すればいいんですが・・

$ git clone https://github.com/ushahidi/platform-release.git
  • cd platfrom-release
  • (公式未記載なので注意。必ず実行すること) docker-compose.ymlのうち、以下の部分を変更
...
MYSQL_USER: ushahidi
MYSQL_PASSWORD: ushahidi
...
MYSQL_USER: ushahidi
MYSQL_PASSWORD: ushahidi

のushahidiの部分。変えないとハッカークラッカーが乗っ取りにやってきます。

  • docker-compose up -d

-d付けなければ、ターミナルを閉じた瞬間にdockerプロセスが多分終了します。

立ち上げたら80番ポートにアクセス(localのdockerで立ち上げたならhttp://localhost とか)で接続できます。接続したら直ぐにadminのユーザ/パスワードを変えてください。

Twitterの設定があるので、OAuthの認証キーを入れると一応定期的にTweetを収集してくれます(後述)。

困ったところ

  • アクセスが無い。来るのはphpMyAdminwordpress脆弱性狙う人たちだけ。周知大事
  • これはsinsai.infoが終わった原因にもありそうですが、上がってきたTweetを正確/ガセと判断するのに労力がかかります。ある程度公的な機関なら信用するとか、ナイーブベイズ使って自動で判断するとかあるんですが、phpとは相性よくないですね
  • 手動で分類する時にTweetを眺めてますが、災害に絡めて政治の話が書かれてるのはどちらの側でも疲れます
  • Tweetの収集能力が明らかに弱い気がします。同じOAuthのkeyでPython3+Tweepyで収集した時に比べ、数分の位置ぐらいしか取れてない気がします。なぜ?
  • 以上のことから、DBにTweet貯める部分まではPythonで書いて、機械学習もさせたい気分です
  • 全然関係ないですが、なぜかnginxのポートフォワード機能が働かないです。別ので転送させました

結論

誰か分類か宣伝手伝ってもらえると有り難いです。興味ある方いらっしゃいましたら https://twitter.com/shsub まで連絡ください。

余談

今回の災害では、マスコミもそうなんですが、GとかY!とかWebのでかいとこも収集プラットフォームを用意してない気がします。情報共有が円滑に進むのはまだまだ遠い気がします。

あとこれは東日本大震災の時に思いっきり露呈したことですが、インフルエンサーが適当にピックアップするのは全く頼りになりません。

更に言うと寄付をふるさと納税で行う動きが出てますが、少し待ったほうがいいかもしれません。といいますのも、京アニの件を当てはめて考えますと、

  • 自治体に対して直接寄付できる口座が用意される(かも)
  • ふるさと納税は税金控除額の上限が低い一方、寄付金が控除の対象となった場合、寄付したほうが税金的に有利
  • ふるさと納税はどこかのサイトで行った場合、おそらく手数料が納税額から差っ引かれます(逆に取らないと運営していけないだろうし。ただし未検証)